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烏ヶ山  8月11日 大山の周りにある山は個性的な山容をしているが、この山も実に個性的だ。外周道路を通るたびに目を引く。鳥取西部地震後は使用禁止になっている登山道だが、多くのレポートで、危険箇所は安定していると言うことだ。 杉林からブナの混じる灌木帯へと変わると、傾斜は一気に急になる。しかも笹が道に覆い被さり歩きにくい。等高線に垂直に交わる道はドンドン急になっている。おかげで、落ちる前の枝に付いた状態でブナの実を見ることができた。汗は止まることなく噴き出し、今までになく水分補給をした。 南峰直下まで登ると、大きな岩が転がる狭い尾根に出る。慎重に足場を確保しながら半分ほど登ると、山頂の先に大山が現れる。ここまでの苦労が報われる瞬間である。岩場を登り切り狭い尾根を進むと、大山全体が見渡せる。一度鞍部に下り、切り立った岩場を登り切ると、山頂となる。視界が良ければ360度パノラマだが、残念ながら蒜山がやっと見えるぐらいだ。 下山は南峰の岩場の途中から、北側の枝尾根に向かう。ロープが張られた急な斜面を一気に下る。足下が滑りやすいので要注意だ。きつい下りを終え、1200mのピークを過ぎ、東にコースを変えると、傾斜は徐々に緩くなり、ブナ林の中の快適な道となる。やがて前方から車の音が聞こえるようになると、峠道にでる。 この山は、日差しのきつい夏場は適さないように思う。熱中症までは至らなかったが、途中で動きが悪くなることが何度もあり、同行してくれたMさんには迷惑をかけた。紅葉の頃がベストだと思う。また、初心者にも勧められないように感じた。
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瀞川山・十石山   8月 4日 6月に東里山に登ってから、何やかやと忙しく、山から足が遠のいていた。時間が出来たので、久しぶりの登山を考えたのだが、近場で、そこそこ高さがあって、歩きやすい、という条件で探すと、なるとなかなか適当なものがない。地図を眺めていると瀞川山が目に入った。 瀞川山は、高校1年の野外活動で、兎和野から登った。その時の記憶はほとんど無く、その後は大幹線林道が開通し、わざわざ登りの出かける対象ではなかった。ただ一度だけ、3月にスキーで登ったことがある。 木の殿堂に車を置いて、まずは十石山を目指す。思った通り、広葉樹の中の歩きやすい道だ。時々木の間から蘇武の方向が見えるが、展望はほとんど無い。45分で十石山に着く。木々に覆われた山頂は展望は無いが、平らで静かだ。ゆっくりと休憩したいところだが、虫がうるさくつきまとうので早々に林道に向けて出発する。 少し下った後、ゆっくりとした登りを30分ばかり続けると、大幹線林道にでる。ここから山頂直下まではほぼ直線の道を1キロばかり歩く。杉とカラ松が入り交じった林が両側に広がるが、重機が入り木々を間引いている。休日なので作業もなく、鳥と蝉の声だけが聞こえる。 林道が大きくカーブする手前から、最後の登りに入る。と言っても5分ほどの登りで、東側が切り開かれた細長い山頂に出る。南から鉢伏、氷ノ山、宍粟北部の山、藤無をはじめとする養父、朝来の山、東は妙見、蘇武、白菅、三川と並んでいる。ハチ北の民宿街から、合宿中のブラスバンドの演奏が聞こえる。 午後は雨が降り出すというので、そこそこに下山を開始する。久しぶりの山で、動きの悪かった足も、ようやく慣れてきたのか、下りはスムースに歩けた。1時間15分で木の殿堂に到着すると同時に雨が降り出した。